「女性のための創業セミナー第5期」第4回目(4日目)の講義が開催されました

2018年6月13日

 

6月12日(火)女性のための起業セミナー第4回を開催いたしました。

今回の担当講師は20歳で起業し、社会の動き、お金の動きを肌で感じた体験が社会を見る目を養う勉強になったと語る、現在は~Fairy Ring~(フェアリーリング)代表のaki講師です。

講座は緊張をほぐすために、毎回アイスブレイクから始まります。今回は宿題「自分の事業を伝えよう」がお題でした。前に立ち、1分で話します。

全員が緊張しながらも、要領よく発表できました。

「本来はリラックスするアイスブレイクなのに緊張しちゃったよね」とaki講師がかけた一言で一気に空気がほぐれて、笑い声が沸き起こり、ここでようやく“アイスブレイク”。

創業して、いっとき稼ぐのは何とかなっても、継続させるのが難しいのが現実です。

本日のテーマは「自分の事業を継続させるために必要なことを学ぼう!!~お金のこと~」です。

創業資金について考えよう

一口に創業資金と言ってもその内容を正確に把握しないことには創業計画も立てられません。花屋創業を例に、創業時のみに必要な資金(設備資金)と事業を行っていく上で毎月必要な資金(運転資金)とに資料に記載された項目を振り分けることに挑戦しました。

事前にaki講師が2種類の資金について、及び、毎月かかる運転資金の6か月分の用意も必要であることなど、丁寧な説明を聞いたうえでの振り分けは案外スムーズに進みました。以外に経費がかかることが数字を見て実感できました。

さらに中小義業ビジネス支援サイトJ-NET21(URL:http://j-net21.smrj.go.jp/index.html

)を手持ちのスマホで開いて花屋創業資金例、各自の目指す業種での創業資金例を調べました。ネット上の有益なサイトを知ることも創業へ向けての大きな手助けとなります。

 

創業に必要な資金をカバーできる資金を用意するのは誰でもわかる当たり前のことです。しかし、必要な資金が正確に把握できていないと、その当たり前のことが成り立たなくなります。

 

金額だけに目がいきがちですが、顧客先の支払い方法、支払い条件を確認することも肝要です。手元に現金が入ってくる時期と支払い時期の関係を把握する必要があります。

 

資金の準備

創業に必要な資金をどのように準備するかを考えます。

自己資金のみ、助成金・補助金を活用する、金融機関から借り入れる、クラウドファウンディングなど様々なケースがあります。

助成金・補助金それぞれの特徴や仕組み、金融機関から借り入れを考える場合は当該金融機関への預金の仕方にも工夫が必要なことがわかりました。

最近よく耳にするクラウドファンディングですが、リリエが所属しているサイバーシルクロード八王子でも地域型クラウドファンディング「FAAVO」(https://faavo.jp/tokyohachioji)が2016年より運営されています。お金を集める方法の一つとして紹介されました。

 

売上と利益

売り上げ金額の構成要素の具体的な内容を一つ一つひも解いていきます。経費を正しく把握しないと時給170円!の仕事をすることになってしまう(aki講師の創業当時の失敗談)、ということになりかねないのです。図表で説明されると苦笑いしてしまいますが、案外犯しがちなことではないでしょうか。

 

自分の経費を考えてみよう

講師の失敗談を聞いた後で各自、経費を書き出しました。同じテーブルの人の話、テーブル担当のリリエ講師のアドバイスが加わり、シートからはみ出るくらいの項目が上がりました。

全体発表では何費に入るのか迷うものも出てきました。勘定項目の振り分けはなかなか難しいです。固定経費と変動経費の色分けも試みました。

売上の見直し

第3回で出てきた「小売り・サービス業の売り上げ構造」がここでも活躍します。aki講師がブランドキャラクターの世界観を様々な手法で提示し、高付加価値化を図り、商品単価を上げることで価格見直しが達成できた例を示しました。

 

aki講師から受講生への応援メッセージ

自分を磨いていくこと、社会のニーズを冷静に分析すること、他とは違う価値を自分の商品・サービスにつけていくこと、そして創業のタイミングは自分で決めることなど、aki講師の体験談をもとにしたエールが受講生に贈られました。

 

受講生からaki講師への質問

屋号を決めたタイミング、テンポの有無、宣伝方法、守備範囲、ネット販売の有無、そして本日のテーマの一つ、創業助成金・補助金の情報把握の場所、申請についてのサポート体制についての質問が出されました。

受講生が創業を自分のこととして真剣に考えている表れと思います。