「女性のための創業セミナー第5期」第3回目(3日目)の講義が開催されました
5月22日(火)第3回女性のための創業セミナーを開催いたしました。
本日の担当講師はカメラマン、人材育成、マーケティングなどの仕事を経て、現在は中小企業診断士として幅広い分野で仕事をされている増田講師です。
まずはアイスブレイク。A4用紙を4つに折って、カラーマジックペンで以下の4項目を書き込み、用紙を見せながらテーブル内で自己紹介をしました。
- 名前
- 創業業種
- いつ頃創業?
- マイブーム
用紙を折って、好きなペンの色を選んで書くという行為は書く時間、話す・聞く時間に、ちょっと柔らかな空気が行き交います。同席した人がどんな人か知って、横のつながりを持つ機会が増田講師によって演出されました。
第2回の講座で、創業への思いを込めた<やりたいこと>、やりたいことを支える<強み>、事業の糸口となる<社会のニーズ>を組み合わせて『創業ポイント(創業のたね)』を探り出し、どのような人をターゲットとするのかまでを考えました。
第3回ではそのターゲットに向けて行うべきことを学びます。本日のゴールは
「自分の事業の戦略を練り、方向性が見えた」です。
◇マーケティングは大事
新規開業者が開業前の予想と違っていたことの第1位は「思ったより客単価が低かった」です。売れるしくみ、儲かる仕組みを作ること、つまりマーケティングがいかに大事かよくわかる事例です。
◇マーケティング4つの切り口:商品・価格・販売促進・販売経路
4つの切り口を一つ一つ決めていくのが事業です。
増田講師が順を追って、事例を挙げながら各切り口について丁寧に話を進めていきます。
ネット、テレビショッピング、実店舗等で商品・サービスを購入する時、私たちは無意識の内にもあれこれ比較をして、今自分にとって最適と思う商品を選んでいます。消費者目線、顧客心理は身をもって知っていることで、増田講師の一つ一つの事例に受講生は深く頷きます。
しかし、知っていることと、事業主目線になって行動できることの間には大きな溝があるようです。マーケティングはなかなか手ごわいと感じた受講生が大半だったかもしれません。同じ業種の先輩事業者たちがどのような手法を取っているのかを知ることがマーケティングの初めの一歩となるのかもしれません。今回出されていた「同業他社を調べよう」はマーケティングの入り口でした。
◇必ず覚えて欲しい<小売り・サービスの売上の構造>
増田講師が毎回強調される箇所です。
創業後、売り上げに問題が出た時、どこに問題があるのかを確かめるためのツールです。
根拠をもって課題に立ち向かうことが大事です
◇マーケットを肌感覚で知る(一次情報)
現場に足を運び、価格、サービス、イベントなどについて五感を使って吸収することが大切です。自分に足りないことがわかります。加えて立地、商圏の調査もできます。
◇業界別審査事典はお勧めの資料(二次情報)
業界俯瞰してみることができるお勧めの事典です。
国会図書館には最新版があります。残念ながら八王子中央図書館にはありません。八王子近辺では橋本図書館にあります。
創業準備をしている時間に余裕がある今、マーケットを肌で感じること、業界・市場の印刷物やネットで情報を調べることにも力を割いてほしいと増田講師からのアドバイスがありました。
◇ホームページはスマートフォン対応できていることが大事
70代でも2人に1人がインターネットを利用する時代になり、人口普及率は82.8%となりました。端末機としてはスマートフォンの利用が近年大きくなっています。
誰に向けて発信するのか、サイトの目的は何か、サイト内の操作性はどうかなど検討課題はたくさんありますが、スマートフォンでの操作性がよいかということも大きなポイントとなります。
ネット利用が盛んになった故生まれた新しいマーケティング<AIDEESマーケティング>も紹介されました。マーケティングとはどのようなものか、そして、マーケティングの奥深さを知る回でした。
増田講師からは、具体的にはどのようなことを考えなければならないのか、多岐にわたって提示されました。一度にすべてを理解し、活用するのは難しいことですが、事業者目線で探る視点をもって、売られている商品・サービスを見る姿勢を身に着けるのもマーケティングを理解する助けになりそうです。