メンバー活動紹介レポート【美山工房】

八王子市の郊外、里山の雰囲気も色濃い一角に佇む一軒家、それが美山工房です。

工房主の鶴岡茜さんは、今年(令和3年)から『みやま工房工作部』という活動も展開中です。

  

☆美山工房とは?

鶴岡さんは、ディスプレイ制作会社で20年に渡って家具やジオラマ、試作体 など様々なデザインや作品制作に携わり、木材をはじめ、樹脂、金属、クロス(布)等の素材を取り扱い、それぞれに求められる幅広いスキルを培ってきた〝ものづくり職人〟です。

それらの経験や技術をベースに令和元年11月1日に独立して立ち上げたのが美山工房です。

開業後も会社員時代に接点のあった会社などから仕事を頂いて、さらに取り扱う素材やスキルを積み重ねていました。

代表の鶴岡 茜さん

 

☆ 「ピンチはチャンス」の新展開

ところが、コロナ禍に見舞われ、ディスプレイ業の主要顧客先である展示会やイベント、アミューズメントパークなどは軒並み中止や休業となり、美山工房も厳しい状況に立たされることになってしまったのです。しかし「これは〝思わぬ時間を持てた〟ということだ」と前向きに捉えた鶴岡さんは、それならば…とSNSを始めることにしました。

とは言え、「いいねって何?」というレベルだったので、まずはリサーチが大事と、色々なSNS試してみて、「いいねとは」を分析することから始めたそうです。すると、一見、とりとめもなく発信しているかのように見える投稿も、承認欲求の高い時代のコミュニケーションツールなのだと感じ、それならば「こんなものをつくりました!」あるいは「買いました!」と発信できる〝場〟を作ってみたらどうだろう?と考え、それを「工作部」と名付けて新事業へと発展させていったのです。

 

 

☆工作部の始まり

最初に取り組んだのは、コロナが拡大し学校は休校、外遊びもできない子供たちへ向けた“お家で遊びながら学べる”がコンセプトの「お家で作れる工作キット」です。これは、キットのオンライン販売と作り方動画のYouTubeアップをカップリングしたサービスでした。

けれども、購入者から「やっぱり外に出て体験したい」という声が寄せられると、それに十分に応えられない状況や自分にもやもやとした思いが募り、何ができるのかが見えなくなった時期もあったといいます。

そんな鶴岡さんに「自分がやりたいことを書き出してみたら?」とご主人が一言。

そこで、自分がやりたいこと、好きなことをどんどん挙げてみると、あいまいだった思いや考えが“見える化”され、「自分の技術をシェアしたい! 里山空間を体験してもらいたい! 自分もみんなの技術を教わりたい!」という大きな気付きへと収斂されていったのです。これが今年4月のことで、そこからいよいよ「工作部」構想が具体化したのでした。

方向がはっきりしてしまえば、思い切りの良さとフットワークの軽さ、実行力が持ち前の鶴岡さん、さっそく活動に関心のありそうな友人などに声を掛け、6月からは「お試し工作部」を始動。並行してInstagramに工作部のイメージ図や仕組みとともに作品たちもアップし、本格スタートへと向けた準備を着々と進め、それは今も続いているのです。

 

☆工作部が目指すのは…

スタートしたばかりの今は、DIYやものづくりを希望する人に道具や場所を提供しながら鶴岡さんが教えるスタイルがメインのシェア工房ですが、行く行くは近隣の方々にも参加してもらい、畑仕事や味噌づくりといった得意や好きを持ち寄って楽しく気軽に体験もできる、そんな地域交流、地域活性の場としても展開していきたい。さらに、美山工房に関わるクリエイター達の作品も展示して、それを見て「作ってみたい」という人に向けてそれぞれがワークショップを開催する場にもしたい…と思い描いているそうです。

幅広い「つくる」という技術や活動を通じて、様々な人々が様々な関係性やつながりを持ち合う、そんな「みんなが主役のコミュニティ」。それこそがみやま工房工作部の将来像なのでしょう。

 

その緒に着いたばかりのみやま工房工作部、これからどんな展開をしていくのか、また折々レポートしたいと思います。

ご関心のある方はぜひ、美山工房とみやま工房工作部にアクセスしてみてくださいね。

 

★美山工房

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★みやま工房 工作部

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