「女性のための創業セミナー第4期」第4回目(4日目)の講義が開催されました

2018年2月27日

 

2018年2月27日、担当講師akiさんの「物事、状況の見極めが大事」という仕事を通して得た視点の話からセミナーは始まりました。

持ち時間1分を正確に守ってもらいます。という注意喚起の後、「自分の事業を人に伝える」1分スピーチを一人一人、前に出て行いました。受講生の皆さん、自分のアピール個所を明確に、わかりやすく時間内に発表されました。4回目にして1分という時間が体に中に刻まれたようです。

お花屋さんを開業する事例で開業資金について考えました。設備資金と運転資金に分けて考えます。受講生の間からは思う以上にお金がかかるという感想がもれました。厳しい現実

に正面から向き合う覚悟が必要であることが数字で示されました。

さらに手持ちのスマホでJ-Net21(中小企業ビジネスサイト)を検索し、例として花屋の開業資金を調べました。今後、各自の開業分野の必要資金の指標を調べる手立てとなります。

思った以上に必要な資金の調達方法には自己資金以外にも様々な手段があります。

始めに多くの人が興味を持っている「助成金」と「補助金」それぞれの仕組み、二つの違い、どちらもまずは100%自己資金を準備する必要があることなどが話されました。

その他の資金調達先として金融機関、クラウドファンディングが紹介されました。

資金調達も無事乗り越え、開業すると毎日向き合う売り上げと利益の基本構造を学びます。売上、売上原価、粗利益、営業利益など財務用語が並びます。aki講師は創業当時、楽しく仕事をし、満足していたが、指摘を受けて、正確に計算してみると時給170円という悲惨な事実を知ったことを披露し、基本構造をきちんと把握する重要性を指摘しました。時給170円には受講生からはため息がもれました。

事業を行う上での経費(運転資金)にどのような項目があるか各自書き出しました。

ホワイトボードに書き出して項目を共有しました。材料費、水道光熱費、福利厚生費、交際接待費などたくさんの項目が上がりました。中でも税理士費用、研修費、マージンなどについては「アアー」と声が上がりました。自分の頭にはなかった経費にいくつも気づく時間となりました。

 

aki講師からは経費を固定費と変動費に仕分けすること、経費削減は固定費で行うことという話がありました。

適正経費と同時に考えなければならないのは売上。売上の伸び悩みは多くの事業者が直面するところです。売り上げの見直しは第3回増田講師が提示した「小売り・サービスの売り上げ構造」図式に当てはめて考えます。自分の事業の進め方を踏まえて、どこの数値を上げて売上アップを図るかを目で見て考えることができます。併せて業態別の売上計算方法も提示されました。

 

最後にaki講師から経験を踏まえたメッセージが受講生に贈られました。

多くの中から自分を選んでもらうために何をするのか、思っている以上に応援してくれる人がいること、自分を信じることの大切さ、稼ぐことに罪悪感を持たなくてよいことなどがその内容でした。

 

真剣に受講する受講生の皆さんですが、休憩時間にはここは女子高かなと思えるほど華やぎある会話が行き交っていました。その緩急自在ぶりはそばにいる講師陣にとっても心地よいものでした。